2020年12月13日
詩篇39篇1-13節
太田 穣神学生
私たちは、いつも満たされたくて何かを求めている。手軽に満足できることが増えた一方で、いつまでたっても完全に満足できないという現状。
みなさんは、どんなもので満足を得ていますか。何が得られれば、満足しそうですか。
<ダビデの賛歌。>
23:1 【主】は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。
23:2 主は私を緑の牧場に伏させいこいのみぎわに伴われます。
・「羊」→この時代、一般的な動物。他の獣に対して自己防衛能力も持っておらず、倒れても自分で立ち上がることができず、目も悪く、道にも迷いやすい弱い動物。
⇒ダビデは、何もないように見える場所にあって、私は乏しいことがないと歌っている。
23:3 主は私のたましいを生き返らせ御名のゆえに私を義の道に導かれます。
23:4 たとえ死の陰の谷を歩むとしても私はわざわいを恐れません。あなたがともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖それが私の慰めです。
23:5 私の敵をよそにあなたは私の前に食卓を整え頭に香油を注いでくださいます。私の杯はあふれています。
・「私のたましい」→私のいのち、私自身
・「生き返らせ」→取り戻す。回復する。
・「御名のゆえに」→神様の性質のために。
ここでは義なる神のゆえに。
・「義の道」→正しい道
・「むち」→羊を敵から守る道具。
・「杖」→目の悪い羊を集めたり、導いたりする道具。
・「あなたが共におられます」→強調型。主→あなた
・「食卓、香油、杯」→勝利の祝いの表現
⇒全てを知っておられる方が、共にいて、守り、導いてくださる。だからこそダビデは乏しいことがない、恐れないと歌っている。本当の満たしは神様にある。
23:6 まことに私のいのちの日の限りいつくしみと恵みが私を追って来るでしょう。私はいつまでも【主】の家に住まいます。
・「いつくしみと恵み」→決して変わらない神様の契約に対する真実さに基づく。
・「追ってくる」→確実に追跡する様子。
・「家」→宮。私たち自身(新約)神様の臨在。
・「住む」→「シューブ(帰る)」
or「ヤーシャブ(住む)」
⇒神様が羊飼いとなって、いつも共にいて守り導いてくださる、ダビデもその神様にいつもとどまり続ける。だからこそダビデは、私には乏しいことがありませんと確信をもって歌った。
ヨハネの福音書10:11-16
⇒イエス様は、羊のために命を捨てる羊飼い。イエス様の義によって、私たちを義の道へと導いてくださった。聖霊なる神様が私たちの内に住んでくださると約束してくださった。私たち自身が主の家となって、神様との交わりに生きるようにとつくりかえてくださった。私たちの必要を全てご存知な方が、いつも共にいてくださる。もう私たちに乏しいことはありません。
アドベントの時、もう一度、神様に感謝しながら、私たちの心を救い主なる、羊飼いなるイエス様に向けていきたい。自分、またはほかの何かではなく、羊飼いなるイエス様に信頼し、より頼みながら、いつまでも主の家に住む者として歩む者でありたい。
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