2020年10月11日
詩篇8篇1-9節
太田 穣神学生
指揮者のために。ギテトの調べにのせて。ダビデの賛歌。
「あなたは何者ですか。」と聞かれたら、何と答えますか。
1.人とは何者か
8:3 あなたの指のわざであるあなたの天あなたが整えられた月や星を見るに
8:4 人とは何ものなのでしょう。あなたが心に留められるとは。人の子とはいったい何ものなのでしょう。あなたが顧みてくださるとは。
「指」→神の力を象徴的にあらわしている言葉
「心に留める」→思いやりをもって、目的を抱いている様子
「顧みる」→世話をする様子。
⇒人間は神様との個人的な交わりを持つことがゆるされ、神様によって、特別に目的をもって造られている存在であることが歌われている。
8:5 あなたは人を御使いよりわずかに欠けがあるものとしこれに栄光と誉れの冠をかぶらせてくださいました。
8:6 あなたの御手のわざを人に治めさせ万物を彼の足の下に置かれました。
8:7 羊も牛もすべてまた野の獣も
8:8 空の鳥海の魚海路を通うものも。
「野」「空」「海」→神様によってつくられた被造物全て(創世記1:28)
へブル人への手紙2章6節―10節
⇒人間に与えられた役割があったが、罪によって、創造の秩序が崩れてしまった。しかし、このような状態になった私たちを、神様は、変わらずに心に留め、顧みてくださっていた。イエス様は、罪によって、ゆがんでしまった私たちを救いだし、本来の造られた目的に歩めるように備えてくださった。
2.人は何をするべきか
8:1 【主】よ私たちの主よあなたの御名は全地にわたりなんと力に満ちていることでしょう。あなたのご威光は天でたたえられています。
8:2 幼子たち乳飲み子たちの口を通してあなたは御力を打ち立てられました。あなたに敵対する者に応えるため復讐する敵を鎮めるために。
8:9 【主】よ私たちの主よあなたの御名は全地にわたりなんと力に満ちていることでしょう。
1、9節→インクルージオ
→8篇のテーマは、「神様は、力に満ちた方であり、その栄光をほめたたえよう」ということ。
「幼子」「乳飲み子」→弱い者、取るに足らないもの
(マタイ21章15-16節)
⇒自分とは何者であるかと考えたときに、この世の基準では、時に取るに足らないと思われるようなことがあるかもしれない。しかし、私たちは、神様によって目的をもって造られたものである。このような私たちが、神様を賛美し、褒めたたえ、礼拝することによって、御力が証しされていく。私たちを造ってくださった方は、栄光を全地に満たす神。だからこそ、私たちの創造主である神様、私たちと共にいて、私たちを愛し、心に留めて、顧みてくださっている神様に、いつも感謝し、神様のすばらしさ、力強さを証し、神様の栄光を表すものでありたい。
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